断罪アリス
「大丈夫です。あの、此処は何処ですか?それに、貴女は──」
「自己紹介がまだだったね。私は藤邦アリス、此処は私の使ってる事務所」
「事務所?」
一体、何の事務所だろうか?
俺の頭に疑問符が浮かんでいるのか、彼女はクスクスと笑いながら何かを差し出してきた。
「≪私立探偵 藤邦アリス≫……。探偵?」
差し出されたそれは名刺で、彼女の名前と共に職業が記されていた。
「そう。探偵」
「え、でも、藤邦って≪あの≫藤邦ですよね?なのに、何で探偵を?」
藤邦は日本の名家中の名家だ。
そこの人間が何で探偵を?