断罪アリス
すると、そんななず姉の肩を藤邦さんが叩く。
「こっちには朱鷺がいる。だから、安心して」
彼女の言葉に、少し離れた所にいた男の人が頷いていた。
それで納得したのか、なず姉は肩に乗せられた藤邦さんの手を払うと彼女を一睨みする。
「……天河を死なせたら、末代まで呪ってやる」
「……死なせないよ」
何処か含みのある二人の会話に、違和感を覚えた。
でも、その違和感は分からなくて、俺は一人頭を傾げていた。
そんな俺の方になず姉は視線を向けてくる。
「天河、くれぐれも気を付けて……」
そう言い残して、なず姉は部屋を出て行ってしまった。