断罪アリス
「でも、とりあえず彼は私が奴から守るよ。警察は事件の捜査で人手が足りないだろうしね」
「天河を守るためなら人手なんて──」
「公私混同するつもり?言っておくけど、私達が相手にしようとしているのは殺戮の為だけに生きる悪魔。≪ただ≫の人じゃ太刀打ちできないよ」
藤邦さんの鋭い眼差しに、なず姉は口を閉ざす。
殺戮の為だけに生きる悪魔?
ただの人じゃ太刀打ちできないって、だったら誰なら太刀打ちできるんだよ?
それに、公私混同なんてなず姉らしくない。
「なず姉、俺は大丈夫だから、仕事に専念してよ」
俺がそう言えば、なず姉は眉間にシワを寄せて険しい顔をする。
どうやら、納得がいっていないらしい。