涙の駆ける空
「茉奈、そんなこと気にしてちゃ始まんないぜ!そんなサイテーな親ほっとこ!もし怒られたらこの深奈が励まして差し上げよう!」
…そうだよね。あんな親、知らない!よし、行こう!!
「行くぜーっ!」
お母さん、ごめんね?
小さく心で呟きながらももう戻る気は無かった。
「おう、乗ってきたな!」
今日は初めて親に逆らって行動した記念日になりそうだ。
でももう、私の居場所は家じゃない。
"ここ"なんだ。
私の大切な人は
深奈やその周りにいるみんななんだ。
だからこれが
正解。
なんだよ。きっと。きっと。