なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
女子がいっぱいいるとこならどこでもいいのか?こいつらは……。


猿は猿山に帰ってくれ。


心の中で悪態ばかりが浮かぶ私。


あーだめだ。


相当イラついてるな…。


こんな人達にあたったって、どうしようもないのに。


「いーじゃんいーじゃん!行こうよ〜」


「…ちょっ!離して!」


素っ気なくしていれば、そのうち諦めるだろうと思っていたのに、こういう男達のメンタルは無駄に鋼鉄らしい。


諦めるどころか、強引に腕を引っ張られる。


もうひとりの男は、肩に腕を回してくるし…き、気持ち悪いっ!!!


だけど、力だけは立派で逃れようとしてもびくともしなくて…。


どうしよう!怖いっ……!!


そう思った刹那。



–––––––––––ドカっ!!!


「うわぁっ!!!」


私の肩に腕を回していた男が吹っ飛んだのを見た。


何が起きたのか分からず目をぱちくりさせる私。


だけど、すぐに何が起きたのかが分かって、胸の奥から熱いものが込み上げてきた。



「……長瀬っ……」


ポケットに両手をつっこみ、倒れた男の背中に片足を乗せて立っている長瀬は、まるで狼みたいな猛々しいオーラを放っていて、その姿に背筋が震えた。
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