下手くそな恋を泣きながら



体力が保たないなんて、ここのカップルはどんだけっ・・・


「セクハラっ・・」

思わず呟いた私を、今度は部長がぎょっとしたように目を丸くさせた。

同時に、声をあげて笑う春坂先生。

「おまっ、・・・お前は何を想像してるんだっっ!!」

大きな声をあげる部長を制するように、春坂先生が割り込む。


「そうだよな。

そうだよなー。彩葉だって、中学生のままじゃないもんなぁ。

立派に育ってくれて嬉しいよ」とお腹を抱えて笑う先生を前に、私だけが変な想像をしたのかと理解して、思わず顔が熱くなる。


「ところで彩葉は恋人いるの?」

一通り笑い終えた先生の口から、突然の質問に私はどう答えていいのか分からず、思わず部長に助け船をだしてもらおうと視線を向けたけど、部長は知らん顔。


「こ、恋人は・・・いません。」


「と・・・、いうことは好きな奴はいるんだ?」


頷くこともできない。

だって、私の好きな人は、あなただから。


なんて


どうしたら良いのか分からなくて

更に熱くなってく顔を隠すために、俯くと、何を勘違いしたのか、春坂先生は顔色を変えて「まさか・・・」と、部長に視線を向けた。


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