副社長と愛され同居はじめます
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彼のお遊びがいつまで続くのか、例えばそれは私の全部を上げた時か、それとも彼が飽きるまでなのか。
ただ一つ変わらないのは、どこかで必ず終わりがあるということだ。


週末、土曜。
一週間の疲れもピークで、寝不足も慢性化、当然ストレスも満タン。


昼と夜の仕事の両方を、この先ずっと続けていくことに限界も感じてしまう。
いや、ずっとじゃない。


弟が無事、大学を卒業するまで、もしくはそれにかかるだろう費用を貯めるまで。


あ、あれ?
それって案外、先が見えてる?


先月の店の給料の金額を思い出す。


弟に仕送りをして、学費を払うのが後四年。
最低でもかかる費用を計算すれば、もしもこのままいけば年単位かかることはない。


……まあ、それも。
成瀬さんが通ってくれているからこそ、だけれど。


いつまで通ってくれるかも、確実ではないし。


更衣室でぼんやりとそんなことを考えながら、支度を整えていた時だ。



「あっ、ごめーん」



という軽々しい謝罪の声と、焦げ臭い匂いがした。

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