縁に連るれば
(ぬ)、夜更けの花


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  夜四ツ
  西七条綱敷天神
  夜鳴うとんニ而待ツ   落胤
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「落胤?……夜鳴きうどんだァ?」



今朝がた、不思議な文が届いた。


監察方の山崎が持ってきたものだから、筋は確かだろう。

それに、筆跡にも見覚えがある。


思い当たる人物は一人。


分かりはしたが、一体、何用だと言うんだろうか。




《 夜更けの花 》


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