林檎はあまいかすっぱいかのレビュー一覧
5.0
上手く男女の情景を切り取ったような作品。
ほのぼのしながらも、何処か文学的な感じもします。
こういう短編は個人的にも好きですね。
後は読んで確かめて下さい。
林檎は赤いという考え方をしたならば、青林檎はどうなのか。赤いのは皮だけで、全体の一割にも満たない。
そんな外見だけ見ていても、本質なんて分からない。
まるで屁理屈。捻くれたような林檎の命題を語る彼だけれど。
林檎の赤と、さくらんぼの赤。
ーーーーでも、優しさが見え隠れする。
*
林檎の命題に確かにそうだなと頷きつつ、最後の、みのりの描く文章に色んな思いが込められていて、そんなふわりとした、彼らの創り出す雰囲気に心が奪われました。
可愛らしい表現をぶっきらぼうに口にする智君に、きつくも温かさを感じるその行動にキュンとしながら。
一文一文の言葉と表現が綺麗で、余韻が忘れられず、何度も何度も読み返して。
けれども素敵過ぎて、私なんかには言葉をまとめる事が出来ません。言葉には表せない程の、そんな素敵な作品でした。
是非、御一読下さい。
外見に惑わされるというのはよくある話だ。
林檎が赤いという人は物事の本質を理解していないらしい。なるほど、確かに林檎が赤いのは皮だけであって、全体の1パーセントにも満たないかもしれない。屁理屈かもしれないが、確かに理にかなっていると思う。
そしてそれはきっと、ニンゲンも同じなのだろう。
林檎のような頰。桜桃のような色。
さて、味はあまいかすっぱいか?
放課後の部室で繰り広げられる、ほんのりピンク色のようなやさしいこの雰囲気、とてもすきです。
最後の一行に心を持っていかれました。
ストンと心に落ちてくる文章を、どうかみなさんも感じていただければ。
ぜひご一読を。