苦手だけど、好きにならずにいられない!

これはもうB.C. square TOKYO Hotelのセミスィートすら完敗だ。

茅葺風の建物なのに、中はベッドやら液晶テレビやらで都会のホテルとなんら変わらない。

リビングルームの床の一部がガラス張りになっていて、泳ぐ熱帯魚が見える。


今現在は、広島の造船所で改装中の豪華客船が来月末に沖に鎮座する予定になってる。
その勇姿を想像するだけでもワクワクしてしまう。


デレクも一緒だったらな……

ふとあの青い瞳を思い出してしまった。


デレクだったら、この部屋を見てなんて言うだろう…


デレクだったら…


…やめよう。こんな想像はナオミに失礼だ。


コンコン。
私の部屋のドアがノックされた。

朝早くからの移動で多少疲れていた。
せっかくふかふかのベッドに寝そべって、ぼんやりエメラルドの海を見ていたのに……誰?


「ハロー!」

寺島先輩だった。

ピンクと青と黄色が入り混じったド派手なアロハに着替えてる。

着いた早々、浮かれすぎじゃない?と言いたくなる。私なんてまだTシャツジーンズなのにさ。


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