祐也と私と一平先輩
体育館の三階へと続く階段。
小坂くんは私の手を離そうとしない。
ちょっとこの上って?
私はこんなとこ来たことない。
ってか、ここの上に何かあったの?
三階の鍵のない扉を開けると、そこには太陽の光を反射してキラキラ輝く青い水をたたえたプールがあった。
都心は地価が高い事情から土地を確保できず、屋上にプールがある学校は珍しくない。
でもどうして?
だって温水プールが体育館の地下にあるのに?
「ここは小学部のプール」
やっと梅雨明け宣言がだされ、久しぶりに顔を出した太陽にまぶしそうに手をかざしながら小坂くんが言う。
「小学部の?」
「そっ、俺もここに来てた」
小坂くんは私の手を離そうとしない。
ちょっとこの上って?
私はこんなとこ来たことない。
ってか、ここの上に何かあったの?
三階の鍵のない扉を開けると、そこには太陽の光を反射してキラキラ輝く青い水をたたえたプールがあった。
都心は地価が高い事情から土地を確保できず、屋上にプールがある学校は珍しくない。
でもどうして?
だって温水プールが体育館の地下にあるのに?
「ここは小学部のプール」
やっと梅雨明け宣言がだされ、久しぶりに顔を出した太陽にまぶしそうに手をかざしながら小坂くんが言う。
「小学部の?」
「そっ、俺もここに来てた」