藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

何だ……夜勤があるなら仕方がない。

勇気を出して言ってみたが、ダメだと分かり
しゅんと落ち込む。

すると頭をポンポンと撫でてくれる。

えっ……?

「だが、夕方までなら大丈夫だ。
せっかくだし、何処かに行くか?」

「は、はい。」

嬉しい。
藤沢先生とデートが出来るのね。

デートが出来ると分かり嬉しくなる。

早く来週の日曜にならないだろうか。

それから仕事復帰をしたのは、2日後だった。

藤沢先生と付き合うことになったことは、
佐伯先生にも話さないとならない。

せっかく告白してくれたのに
申し訳ないけど……。

「あの……そういう訳で
申し訳ありませんが、お断りさせて
頂きます。すみません」

私は、佐伯先生を呼び出し頭を下げて
お断りする。

「そうか。何となくそうではないかと
思っていたけど
藤沢先生が好きだったんだね。
付き合うことになったのなら仕方がない」

佐伯先生は、快く許してくれた。

「はい。本当にすみませんでした」

もう一度頭を下げた。

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