藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

しばらくしたら救急車が来て
私達が働いている藤沢総合病院に運ばれた。

私は、動揺しながらも
一緒に救急車に乗り込んだ。

病院に着くと待っていたのは、
坂下先生だった。

えっ?坂下先生……!?

「容体は!?」

坂下先生が言うと救急隊の人が
詳しく血圧や心拍数などを報告していた。

そして、そのまま手術室に運ばれる。

「あ、あの……藤沢先生は、
大丈夫なんでしょうか?
助かりますか!?」

私は、不安になりながら尋ねる。
凄い頭から出血していたし

すると坂下先生は、キッと私を睨み付けると 
平手打ちをしてきた。

バンッと叩かれた左頬が痛い。

「あなたは、なんてことをしてくれたのよ!?
藤沢先生は、病院の跡継ぎだけではなく
これからの医療に発展させる大切な人なのよ?
それを……こんな目に遭わせて」

「藤沢先生にもしものことが遭ったら
私は、あなたを許さない!! 
全てあなたのせいよ」

坂下先生は、怒鳴り付けるとそのまま
病院に入って行った。

私は、驚きとその言葉にショックを受け
ボー然と立ち尽くしていた。

全部……私のせい?

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