藤沢先生の白いキャンバス。(修正済み)

藤沢先生の叫び声したのは、
その一瞬だった。

キキッー!! ドンッ!!!

後は、何を起きたか分からない。

私は、藤沢先生に弾き飛ばされ
激しい音と共に地面に叩きつけられた。

「大変だ。早く救急車を!?」

「キャアッーあなた、大丈夫!?」

周りの人達は、唖然としていたり騒いだり
凄い人だかりになった。

私は、唖然としたまま
この現場をただ見ていた。

な、何が起きたの……!?

車が突っ込んで来て
私がぶつかりそうになったら

それから……ハッ!!
慌てて藤沢先生を見る。

すると頭から血を流してぐったりと
目の前で倒れていた。

私を助けて……代わりに引かれたのだ。

「そ、そんな……景介さん!!?
いやぁぁっ~!!!」

私は、泣きながら叫んだ。

私のために引かれるなんて……。

そ、そんなの嫌だ!!?

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