キス×キス1〜双子のあんたと甘い日々〜



「一緒の日に生まれてきたんだからウチらは双子だろ?姉貴になった覚えはねぇ」


「何をまた言ってるの!!!例え同じ日に生まれたとしてもね!!!一時間早く生まれたのはあんたなんだからあんたが上!!!つまりお姉さんなの!!!わかった!!?」


言い返すんじゃなかった…。

長々しいことで聞くはめになるなら
黙っていきゃあよかった。


二つの後悔の言葉がウチの頭に浮かんでいく。


んまぁ、母さんがウチらを姉弟と言うのも可笑しくはない。


ウチと翔夜は性格がまるまる反対だから。
…………ある意味で。



仕方なくウチは階段を上がって二階に向かう…。



そう、アイツの


部屋に。
< 5 / 220 >

この作品をシェア

pagetop