それぞれのバレンタイン
『シオンも紅のカフェ明日行く?』

ちょうどお風呂から出てきたシオンに聞いてみる。

「夜都くんは?」

『仕事!』

苦笑いしながら、おっけーしてくれるシオン。

『あっ、一緒に過ごす人いないの?』

「いないな。社会人1年目は彼女作ってる暇なかったわ。」

『そっか。仕事頑張ったんだねぇ。』

「まぁな。副社長がすっごい人で、オレ尊敬してんの。あんな風に仕事できるようになりたい。」

『へぇ…目標とする人が近くにいるなんて幸せね。頑張って!』

「おぅ。」

シオンの成長をみた気がする。

あんなに泣き虫だったのに、なんだかおっきくなったなぁ。
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