あの日その日この日全部が重なってとても綺麗な花になる
スカイの父
隣町が火に覆われている。人の悲鳴もかすかに聞こえる。

「ス、スカイ。こ、怖い。」

私は、震えた声で言った。スカイに抱きついて、泣いている私を必死に、なだめようとしているスカイ。でも、突然何か思い出したようだ。

「ス...カイ.....?」

スカイは、突然

「と、父さんが、父さんが、家に...!」

と叫んだ。スカイは、抱きついている私を優しく離して、隣町に行こうとしたが、母さんが手を掴んで

「待ちな!...私が.....あんたの父ちゃんを連れてくる。」
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