姫、私は誓います。
ランバートは彼女のフードをゆっくりと脱がせた。その瞬間、俺は姫がこの手の中で亡くなった時の事を思い出した。力の無くなった手の平が俺の手から零れ落ち、指が触れていた肩は凍り付いてしまったくらいに冷たくなっていったんだ。あの何も出来ない無力さはもう味わいたくはない。
「レイアさんの母親から生れたハンさんの実の子、ウィルレイアだ。レイアさんが亡くなった8年後、国民はレイアさんの正体を知った。そして、レイアさんの公開処刑を望んでいる。ハンさんの後を継いだ義弟家族はレイアさんに似ているウィルを公開処刑する事で国民の望みを叶えようとしているんだ。そうならないよう力を貸してほしい。頼む」
「理由は分かった、協力させてもらう。でも、さんってどういう事だ」
「すでに彼女の知らせは全国に回っています。むやみに言えないのでしょう。口にすれば戦わずにはいられなくなりそうですしね。そこのお嬢さんと」
「レイアさんの母親から生れたハンさんの実の子、ウィルレイアだ。レイアさんが亡くなった8年後、国民はレイアさんの正体を知った。そして、レイアさんの公開処刑を望んでいる。ハンさんの後を継いだ義弟家族はレイアさんに似ているウィルを公開処刑する事で国民の望みを叶えようとしているんだ。そうならないよう力を貸してほしい。頼む」
「理由は分かった、協力させてもらう。でも、さんってどういう事だ」
「すでに彼女の知らせは全国に回っています。むやみに言えないのでしょう。口にすれば戦わずにはいられなくなりそうですしね。そこのお嬢さんと」