姫、私は誓います。
もう、行動しないで後悔はしたくない。伝えられなくなってから気付くなんてしたくない。伝えられるうちに伝えたい。そう思うようになったからなのか。この町には兵士の時の優柔不断な俺を知る者はいなかった。

「で、だ。本題に入ってくれ」

「その前に外から見えないようにしてくれ。バレるわけにはいかないんだ」

ランバートは立ち上がると愛おしそうに彼女を抱き締めていた。表情から察するに、きっと強く抱き締めていた事だろう。手放したくないという気持ちが痛いほど滲み出ている。俺とクラウドで雨戸とカーテンを閉めた。涙目になっているランバートに少し同情する。

「ごめんな、ウィル」

「いつもの事じゃん」

「ごめんな・・・」
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