姫、私は誓います。

ランバートが住み処に帰った後、ルークに聞いたさ。彼女が敵に殺されないために作らせた植物人間がレイア姫であった。でも、作らせた魔女の意図でレイア姫は意思を持って一人歩きを始めた。この世界に戦争するよう持ち掛けた今世紀最大の殺戮マシーンだったのだと。レイア姫は裏で戦争を操っていた悪魔だったのだと。

「なぁ、もしお前らが嘘付いていないとするならさ。俺が一目惚れした相手ってレイアさんじゃなくてウィルさんって事になんのかな」

「恐らく」

情けないな。惚れた相手を間違えるなんて恋する資格すらないのかもしれない。

「10秒待ってやる。銃を置いて酒場へ帰れ」

「いや！」

「そうかよ」