姫、私は誓います。
自分の武器である爪を着け、娘に致命傷を負わせた。娘は力無く倒れたはずなのに、俺の心は後悔していなかった。惚れた女を間違えて20年近く。自分自身に泣いた。殺人の茶番に付き合わされていたんだと思うと腹が立った。結局俺は、死ぬまで女を守り続けなきゃ気が済まないらしい。
「やってやる。今度こそ誰も死なせねぇ」
「夜明けには発つ。今日は休め」
「ラーク、爪を置いて着いてきてください。そのお嬢さんを返しに行きますよ」
「あぁ」
11年前の無力さを忘れた事はない。今でもレイア姫が植物人間だと納得出来ない。でも、3人がしているように俺も乗り越えなくちゃいけない日は来る。それならせめて、唯一残ったレイア姫の妹を守っているうちに乗り越えたい。出来る事なら一人の時ではなく、皆といる時にちゃんと乗り越えていきたい。
「やってやる。今度こそ誰も死なせねぇ」
「夜明けには発つ。今日は休め」
「ラーク、爪を置いて着いてきてください。そのお嬢さんを返しに行きますよ」
「あぁ」
11年前の無力さを忘れた事はない。今でもレイア姫が植物人間だと納得出来ない。でも、3人がしているように俺も乗り越えなくちゃいけない日は来る。それならせめて、唯一残ったレイア姫の妹を守っているうちに乗り越えたい。出来る事なら一人の時ではなく、皆といる時にちゃんと乗り越えていきたい。