姫、私は誓います。
ランバートはその子を愛し、クラウドは左手も魔力で壊れてしまわぬよう嫌っていたクリスタルを使うようになった。ラークは見ての通り行動して挫折する勇気が出た。俺はどうだろうか。俺はレイア姫との過去に縛られて未だに変われずいる。俺は臆病者だ。いい加減、乗り越えなければならないとは分かっているのにどうしてそれが出来ないんだ。

「焦らないで・・・」

「・・・、ありがとうな」

夢うつつか何かだろうか。偶然、隣で眠りかけていたその子は俺の心の中を読んでいたかのようにそう呟いたんだ。クラウドたちは3人で話していたのでたぶん聞こえてはいないのだろう。不思議な子だとは思ったが、頭を撫でてやった。すると、嬉しそうに口角が上がった。気のせいかもしれないけれどそんな反応を可愛いと思ってしまうのも事実だった。

「ルークはどう思う?」
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