姫、私は誓います。
初めて戦争に参加した時、怖くて眠れなかった俺の手を握って眠れるまでずっと側にいてくれた。正直、この時は鼓動が速くなりすぎて眠ったというよりは気を失ったに近いかもしれない。そして、今もこうして俺を頼り近くに置いてくれている。信頼してくれている。
姫、俺は確かに使えません。周りが何と言おうと俺は不良品です。兵士としての使命を果たさず敵をわざと取り逃がし、身内が亡くなっても家に帰る事も葬儀に行く事もなかった。それに今も国王が亡くなったというのに姫の事で頭は一杯。こんな使えない不良品見た事ありません。でも、これだけは誰がどう言おうと信じてほしいのです。姫を思う気持ちは誰にも負けない。神が呆れて見捨てるくらい愛しています。これだけは誰がどうしようと変えられない事実です。
俺があなたを好きな事。俺があなたを一生守っていくと胸に誓った事。俺が思うあなたへの気持ちに嘘偽りはない。世界がひっくり返ろうと、善悪が逆になろうとあなたへの思いは変わりません。きっと生まれ変わってもあなたを愛す事でしょう。
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