姫、私は誓います。
ラークはウィルさんに一目惚れし、見間違えてしまうほど似ていたレイアさんに近寄ったがために抱えなくてもいい責任を今も抱え続けています。ルークは自分への怒りの矛先をレイアさんに向けてしまったがために近付き、愛した人を2度も目の前で亡くしました。ロンマニーさんは敵であったレイアさんを打ち首にするために近付き、人を愛する事を知ってしまい命を落としました。ケイロビンさんは女のプライドで兵士に入ったがためにレイアさんに近寄られ、レイアさんへの執着から亡くなってしまいました。ランバートはレイアさんに依頼されたがためにウィルさんを愛してしまい、その長い人生に自らピリオドを打つ事になってしまいました。
私はどう転がろうとあの城に仕え、レイアさんであろうとウィルさんであろうと関わる事になっていたでしょう。私の人生は皆さんに会えるか会えないかの違いがあるだけで、大きく変わる事はなかった。いつかは人を助けるために不老不死の化け物にならなければならないと思っていましたし、それがただレイアさんのために使われただけの事。
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