姫、私は誓います。

今はこの不幸は自分が招いたもの、私の行いが招いたものだと変に物分かりが良くなってしまいました。なりたくないと思っていた大人に自分からなりに行ってしまったなんてバカな話ですよね。
ただ見た目や体質、環境がどれ程変わったとしても仲間の不幸を見ているのは受け流せません。どうか悲しまないで欲しいと手を差し出して一緒に涙を流してしまっている事がよくあります。
そうなった時はいつも思うんですよ。あぁ、変わらない物って本当にあるんだなって。自分の不幸はいくらでも耐えられるのに、仲間の不幸は何度見ても耐えられない物なんだなって。そうなる度にどこか安心している私がいるんです。良かった、変わっていない所もあるんだな。私は私のままなんだなって安心しているんです。
自分の差し出した手を二人が取る事がないのは分かっているのにどうして手を出してしまうのでしょうね。ただ放っておけないから。それだけの理由では済まされない何かが私の中にあるような気がします。それが絆というのか愛というのかはきっと何年経っても分からないのでしょう。