姫、私は誓います。
いくら二人が凄い腕の魔法使いであろうと回復速度が追い付くはずがない。何か良い方法。姫を助ける方法は無いのだろうか。
「吸血鬼なら・・・、行けんじゃん・・・?」
白魔法を試みるクウとランの横で、ロンマニーは私を見ながらそう言ってきた。人間と吸血鬼の間に生まれ、今でも敵軍の血を吸う事のある私を道具に使おうと言ってきている。
姫の背中に傷を付け、そこから血液と内蔵の浄化をしているクウとラン。いくら最年少であろうと追い付かない事は知っていた。だからこそ、その考えが浮かんだのだろう。私が姫の血を吸う事により、血液を増やす事と内蔵の浄化の二つに専念する事が出来る。ただ、それは毒消しを使える範囲内まで持っていく事を可能にするだけで完全に毒を取りきれる訳ではない。でも、命を落とす事は限りなく減るだろう。しかし、毒消しや浄化の魔法が効かない吸血鬼とのハーフである私が今度は危うくなるんだ。
「吸血鬼なら・・・、行けんじゃん・・・?」
白魔法を試みるクウとランの横で、ロンマニーは私を見ながらそう言ってきた。人間と吸血鬼の間に生まれ、今でも敵軍の血を吸う事のある私を道具に使おうと言ってきている。
姫の背中に傷を付け、そこから血液と内蔵の浄化をしているクウとラン。いくら最年少であろうと追い付かない事は知っていた。だからこそ、その考えが浮かんだのだろう。私が姫の血を吸う事により、血液を増やす事と内蔵の浄化の二つに専念する事が出来る。ただ、それは毒消しを使える範囲内まで持っていく事を可能にするだけで完全に毒を取りきれる訳ではない。でも、命を落とす事は限りなく減るだろう。しかし、毒消しや浄化の魔法が効かない吸血鬼とのハーフである私が今度は危うくなるんだ。