姫、私は誓います。
ルークか。俺たちの中でただ一人、あの城に残った人物。そうか、あいつも来るのか。何だか顔を合わせづらい気がした。でも、会える事が楽しみじゃない訳ではない。二人は来たらいたからまだいいが、知ってから会うとなると時間が空きすぎて少し気まずいんだ。

「あの町の酒場で待ち合わせしております。夕方頃おこしくださいますか?」

「わーった。でもなんで急に来たんだよ?今までは命日ぶつけて来なかったろ」

「あー・・・、実は・・・。会わせたい人がいるんですよ」

遠くを見つめながら喋るクラウドは冷たい表情をしているから少し怖く感じるな。変わっていないようで安心している俺がいた。

「ラーク!お前に客だぞ!」

「へぇ~、珍しい事もあるもんだなぁ!」
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