姫、私は誓います。
夕方、言われた通り町の酒場へ足を運ぶと馴染みの顔が3つあった。

「うるせー」

ルーク、クラウド、ランバートだ。会わせたい人がいると言っていたが今は再会の喜びを分かち合いたい。ずっと、姫の近くで一人だったんだ。昔の仲間と久し振りに会えた時くらいそうしたっていいだろう。

「何の用だ。他の二人はどうした。お前隊長になったんだろ?兵抜けてきて良かったのかよ、ルーク」

俺たちの中でただ一人、あの城に残ったルークは兵の隊長として仕えていると聞いた。そして、ケイロビンとロンマニーの姿が見えない事に嫌な予感がした。二人の不孝の噂を耳にしたからだ。

「ケイロビン、ロンマニーは亡くなった。俺は退職した」

「なんで」
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