【完】好きなんだけど、責任とってよ


そのあと、慌てて教室に戻りいつもとは大幅に違う時間を過ごすのであった。


今までは奈津を追いかけることでいっぱいだった私が今はなんと奈津との約束で頭がいっぱで体がふわふわと浮いている気分



昨日もあんなに幸せだったのにこんなに幸せでいいのだろうか。


奈津が怒っていたことさえ忘れてずっと雲一つない青空を見ては、奈津の顔を思い浮かべて緩む頬を抑えることが出来なかった。




少し長く感じた今日の授業も終わり、待ちに待った放課後になった。




「莉子」




外を眺めていると待ちに待った人の声が聞こえた。



しかも呼び捨てのサービス付きである。



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