5年3組パラダイス
ふと気づいてケータイの時計を見ると、夕方の4時45分だった。
「あー、もうこんな時間。かつお君を海に連れて行かなきゃ、マグロ君が目を覚ましちゃう。それに、お腹も空いたでしょ?」
『お腹は、それほどでもないけど・・・でも、もう、そんな時間なの?』
『残念ね。また遊びに来てくれる?』
『うん。勿論さ!ね、将太くん?』
「うん。だって、友達でしょ?僕たち。」
『じゃぁ、さようなら。』
「バイバイ。またね。」
『さようならー。』
コリンちゃんは、僕たちの後姿をずーっと見送ってくれていた。
今度はマグロ君が目を覚ます前に急いで海水浴場まで自転車を漕いだ。
マグロ君が目を覚ます前までに海の中に戻してあげなければ、マグロ君が苦しくて死んじゃうから。
『到着~♪よゆーでしょ。将太君はスポーツ万能!自転車だってこんなに早い。』
「ひ、人事みたいにゆーなー。こっちは・・・急いで、息切らしてるのに。ハァハァ・・・」
『ごめんごめん、でもさ、楽しかったね!連れてってくれて有難う!』
「うん。また行こうね、白鳥さん達やコリンちゃんに会いに。」
『・・・・・』
あれ・・・?
『・・・・・』
なんだろう? この、沈黙の間は…?
「どうしたの?かつお君??」
『う・・・ん。』
「なんか元気なくない?」
『元気ないってゆーかさ・・・・・・。』
「うん?」
『・・・・・』
「???」
『あの・・・さぁ。』
「なに?」
『ボク・・・』
「うん?」
『・・・・・』
だ、だから、何?この“間”は?
『あの、さぁ…、』
「もう、どうしたのさぁ?」
『コリンちゃんの事、好きになっちゃったみたい。』
「へっ?」
『どうしよう?』
「え、えぇぇー?!かつお君?!」
『ひゃー、言っちゃったよ。ボク、ハズカシイから、バイバイ!』
そう言って、かつお君は水の中に潜ってしまった・・・・。
って、え、えぇ~?!
「かつおくん?マジですか?」
水の中からは、返事は無い。
「あー、もうこんな時間。かつお君を海に連れて行かなきゃ、マグロ君が目を覚ましちゃう。それに、お腹も空いたでしょ?」
『お腹は、それほどでもないけど・・・でも、もう、そんな時間なの?』
『残念ね。また遊びに来てくれる?』
『うん。勿論さ!ね、将太くん?』
「うん。だって、友達でしょ?僕たち。」
『じゃぁ、さようなら。』
「バイバイ。またね。」
『さようならー。』
コリンちゃんは、僕たちの後姿をずーっと見送ってくれていた。
今度はマグロ君が目を覚ます前に急いで海水浴場まで自転車を漕いだ。
マグロ君が目を覚ます前までに海の中に戻してあげなければ、マグロ君が苦しくて死んじゃうから。
『到着~♪よゆーでしょ。将太君はスポーツ万能!自転車だってこんなに早い。』
「ひ、人事みたいにゆーなー。こっちは・・・急いで、息切らしてるのに。ハァハァ・・・」
『ごめんごめん、でもさ、楽しかったね!連れてってくれて有難う!』
「うん。また行こうね、白鳥さん達やコリンちゃんに会いに。」
『・・・・・』
あれ・・・?
『・・・・・』
なんだろう? この、沈黙の間は…?
「どうしたの?かつお君??」
『う・・・ん。』
「なんか元気なくない?」
『元気ないってゆーかさ・・・・・・。』
「うん?」
『・・・・・』
「???」
『あの・・・さぁ。』
「なに?」
『ボク・・・』
「うん?」
『・・・・・』
だ、だから、何?この“間”は?
『あの、さぁ…、』
「もう、どうしたのさぁ?」
『コリンちゃんの事、好きになっちゃったみたい。』
「へっ?」
『どうしよう?』
「え、えぇぇー?!かつお君?!」
『ひゃー、言っちゃったよ。ボク、ハズカシイから、バイバイ!』
そう言って、かつお君は水の中に潜ってしまった・・・・。
って、え、えぇ~?!
「かつおくん?マジですか?」
水の中からは、返事は無い。