君の本気に触れた時…
画面は次回予告の放送が始まったばかり。

彼はさっきと同じ場所に座るものだと思っていたのに…何故か私の座っているソファの隣に腰を下ろした。

さっきはご飯を食べていたから、 テーブルを挟んで床に座っていた彼と私の間にはテーブルがあったけど、今は遮るものが何もない。

近すぎる彼との距離に私も平常心を保てなくなっていた。

また一人脳内でプチパニックを起こす私にお構いもせず、彼はテレビではなく私を見ているような気がした。

そして私の眼に映る画面の中の二人は、またキスをしていた…。

もうこれ以上はやめてーーーーー・・・

太ももに置いた自分の手に無意識に力が入る。

すごく居た堪れなくて…逃げ出してしまいたい衝動に駆られた。

心の中で一人で叫び声をあげる私を彼に見透かされているみたいで、落ち着かなかった。

限界になった私は、冷めてしまったコーヒーを入れ直そうと勢いよくソファから立ち上がった。
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