君の本気に触れた時…
「理央さんに早く追いつきたくて、早く大人になりたくて仕方なかった…。 今の俺でも理央さんの中では恋愛対象外?」


「………」


わ…たし…にとってハル君は……

弟……なんかじゃ…なく…ただの男の人になっていた。

少なくとも、キスをされても嫌だと思わなかったくらいには。

さっきから感じているこの胸の鼓動が、そう言ってる気がした。

もし男として見ていなかったら…こんな風に抱きしめられてもドキドキしたりしないだろう。

それに、自分の性格だったら “ やめてよ ” と言って振りほどいていると思った。

ハル君の真剣な告白を聞いて、女として嬉しい…と思う自分もどこかにいた。


「理央さん?」


何も言わないままだった私を心配したのか、彼が抱きしめていた私の体を離すと正面の至近距離に彼の瞳が不安気に揺れていた。

私の肩にはまだ彼の両手が置かれたまま。
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