君の本気に触れた時…
「誤解を解くのは早い方がいいよ。」

「うん、そうする。ありがとうね、聡子。色々聞いてもらってスッキリしたっていうか…私もちゃんと自分の気持ちに向き合ってみるよ。」

「どういたしまして。私も色々ネタの提供してもらったしね。上手くいくといいね。」


パチンとウィンクをした聡子の顔は可愛かったけど、小説のネタにされるのかと思うと苦笑いがこぼれた。

午後の業務は、彼と会議室で2人だけの作業になった。

本当は、木金辺りにしようと思っていた仕事だったんだけど上司からの指示で急遽今からすることになった。


「理央さん、あの人と付き合うの?」


いきなり、言われた質問に動いていた手が止まった。


「付き合わないよ。ていうか土曜のあの夜はまだどうなったか分からなかったし先輩の事情を私が勝手に話すのもどうかと思ってちゃんと説明できなかったけど、先輩は元カノとめでたくヨリが戻ったから。」

「はぁ?何それ…」

「振られたわけじゃないから、私。だから可哀想だとか思う必要はないから。」


< 151 / 235 >

この作品をシェア

pagetop