君の本気に触れた時…
「本当に何から何までごめんね。お金も払うから。」


駅の改札を抜けて、ホームに降りた私と視界に飛び込んできたのはあまり会いたくない彼女だった…。


「中城君!」


ハル君を呼ぶ、彼女の可愛らしい声には、彼を思う気持ちがありありと表れているように感じた。


「おお、西野も今帰り?」

「うん、中城君に会えると思わなかったから嬉しい。」


彼女は本当に嬉しそうにそう言った後、今気づきましたとばかりに、私にも形ばかりの会釈をしてきた。

私を見る彼女の目には明らかに火花が散らされている。

ハル君を見る目とは正反対の目…女って本当に怖い。

自分も女だけど、こういう時は改めてそれを感じてしまう。

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