君の本気に触れた時…
「…ナオ…」


そこに立っていた余りにも懐かしい彼の姿に、驚きと色んな感情が押し寄せてきてそれ以上声が出なかった。

“ ナオ ” と呼んだきり足まで動かせなくなってしまった私の手をハル君が引いてくれて…徐々にその距離がナオに近づいていく。


「尚兄ありがとう。迎えに来てくれたの?」

「おぉ、お帰り、春翔が今日帰ってくるって聞いたからさ。」


そして、ナオの視線が私に向けられた。

別れて以来、会うことがなかったナオ…。

あの頃よも大人になったナオ。

私の好きだったあの頃と変わらない笑顔を私に向けた彼は


「理央も、おかえり。」


優しい声で、そう言って迎えてくれた。
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