君の本気に触れた時…
「ただいま…。」


何だか…懐かしさとか色んな感情で胸が一杯になり涙が出そうになった。

まさか今日ナオと再会できるとは思っていなかったし、こんなに優しい笑顔を向けられることはもうないと思ってたから。


「とりあえず、2人とも乗れよ。迎えにきたんだから。」

「あ…うん、ありがとう。」


後部座席に2人で乗せてもらい家に送ってもらえるとばかり思っていた私は窓の外の景色を眺めながら違和感を感じた。

車はハル君の家にまっすぐに向かっている…。


「あれ?ナオ兄、道違くない?理央さんを先に送るんじゃないの?」


不思議に思ったハル君がナオに問いかけた。


「あぁ春翔ん家が先な。美子ちゃんも今家で待ってて、久しぶりに理央にも会いたいんだってさ。後ですぐに送ってくから、理央も少しだけ時間大丈夫?」

「うん、私は大丈夫。」


と明るい声で返すと、バックミラーに映ったナオの目と目が合った。
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