君の本気に触れた時…
彼の後を追うように、公園内に設置されているブランコの方に歩いて行く。


「バイトの帰りとか、いつもここで喋ってたよな。」

「うん、そうだったね。」

「初めてキスしたのもここだったの…覚えてる?」


隣のブランコを立ち漕ぎしていた彼を見て、私も隣のブランコに座った。


「覚えてるよ…。だってナオが初めてだったから。ナオとの思い出は全部今も心の中にあるよ。」

「そっか…ありがとう。…まぁ俺は初めてではなかったけどね。」


そう言って最後はへへと意地悪く笑ったナオに、私も少しだけ意地っ張りな言い方をして返した。


「はいはい、どうせ私はナオより年上だったくせに遅れてましたよ。」

「でも本気で惚れたのは理央が初めてだったけどな。」


急に真面目な声になったナオの言葉に…照れくさかったけど


「そう言ってもらえて光栄…ありがとう。」
< 177 / 235 >

この作品をシェア

pagetop