君の本気に触れた時…
「俺も、好きだよ。」


そう言った彼が私の手を取り、私を立ち上がらせるとその腕の中に私を力強く抱きしめた。

そして上からまっすぐに私の目を見つめる瞳が徐々に近づくと、彼のキスが優しく重なった。

しっとりと重なるキスに、一度離された顔を間近で見つめられると一気に恥ずかしさが押し寄せて彼の顔を直視できないほど胸が苦しくなった。

逸らそうとしたのに、ハル君のキスでまたすぐに塞がれる。

まだ外は明るいのに…ここは公園でいつ誰が来るかわからないのに

頭の片隅にはそんな事がチラついているのに、彼のキスで思考も全て曖昧にされ溶かされていく。

やっと解放された唇が、今度は彼の指と視線に…翻弄される。


「はぁ…俺、今幸せすぎてヤバイです。これって現実ですか?夢だったらどうしよう…立ち直れない。」


片手で顔を覆いながらそんな言葉をこぼした彼。


「夢じゃないよ。」


と小さく呟いた。
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