君の本気に触れた時…
…………………

閉ざされていたその空間に、外の空気が流れ込んできた。

ハル君が開けた運転席側の窓から聞こえてきたのは、楽しそうなナオの声だった。


「お前の気持ちも分かるけど、がっつきすぎだろ。この駐車場あっちから丸見えだから。」

「………何で戻ってきたんだよ。」


そして、すぐ隣から聞こえるのはナオとは真逆の不機嫌なハル君の声。


「…あぁ、何でって、コレだよコレ!理央の荷物」


その言葉に、思わず反応した私はナオと思いっきり目が合った。

その目が…生温か〜く私たちを見ているようで、益々居た堪れない気持ちに拍車をかける。

だけど、ナオが持ち上げて見せてくれていたものは紛れもなく私の荷物で…


「あっ……荷物。ナオ、ごめんね。ありがとう。」

「俺も、すぐに気づいて引き返してきたんだけど、急ぎすぎたみたいだな。まぁ…でも俺が来るのがもっと後だったらそれこそ、最中だったかもしれないし今でよかったのか。」


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