君の本気に触れた時…
ナオが言っていた通りかもしれない…

さっき別れ際にナオに言われた言葉が頭を過ぎった。

完全に二人の世界に溺れる寸前だった。

周りが見えなくなるほどに…


“ コンコン… ”


その時…突然聞こえた窓を叩く音に

宙に浮かされていた意識が一気に現実に呼び戻され、私達2人の動きがピタリ…と止まった。

ハル君が私から離れていく気配を感じたその直後に…大きな安堵とも苛立ちとも取れるようなため息が聞こえた。

私は…誰かに見られてしまったという酷い羞恥心に襲われていた。

起き上がることも出来ないまま、体も不自然によじり運転席側に顔が見えないようにじっとしているしかなかった。
< 192 / 235 >

この作品をシェア

pagetop