君の本気に触れた時…
「……ゴメン。私が荷物の事スッカリ忘れてたから。 」

「俺も舞い上がりすぎた…。」


2人で顔を見合わせて、どちらからともなく笑い合うと


「じゃ、そろそろ送っていきます。真知子さんも待ってるだろうし。」


そう言って、今度こそ2人共にシートベルトを装着させると静かに車を発進させた。

公園から家までは車だと2分程の距離で、こんな時に限って途中3ヶ所もある信号に一つも引っかかる事なくあっという間についてしまった。

家の前には父の車も停まっていて、リビングの電気も付いていた。

外はいつの間にか、陽が傾きかけていて空はきれいなオレンジ色に染まっていた。


「ハル君も寄ってく?」

「うん、…じゃ、挨拶だけしていこうかな。」


そう言って、エンジンを止め2人一緒に車から降りた。
< 195 / 235 >

この作品をシェア

pagetop