君の本気に触れた時…
『明日、理央に会いに行っていい?』

「あ、明日はバイトがあるから…夕方からなら大丈夫だよ。」

『バイトって…叔母さんの店?』


そう聞かれて…ほんの少しだけ本当の事を言うのに躊躇う気持ちが生まれたけど、嘘はつけなかった。


『春翔の家庭教師?!なんで、そんな事になってんだよ。』


思った通りの反応だった。

ハル君の事も可愛がってたし仲は良かったけど、彼はヤキモチ焼きなところがあったから、あまりいい反応はしないだろうと思っていた。


「私も最初は店のバイトだと思って引き受けたら、実は家庭教師のバイトだったの。だけどそれは、うちの母が私に言い忘れてたからそうなっただけで、ハル君達には非はないし、引き受けることにしたの。ごめんね。黙ってたわけじゃなくて、今日発覚した事だから…。」

『じゃあ、今日春翔と会ってたんだ?』

「う…ん、だけど勉強を教えてただけだよ」

『分かってるよ…。』


少しだけ機嫌の悪そうな声にどうしたらいいのか分からなくなった。
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