君の本気に触れた時…
バイトの日は学校が終わったその足で、ハル君が私の家に来る様になった。

その日は一緒に家で夕飯を食ベて、8時になると自転車で自宅へと帰っていったハル君。

私が彼の家に行くと、夜道が危ないからと言う彼の配慮でこういう形になった。


そして、ナオと私の関係にも変化がおきた…。

遠距離が始まる前に、私たちは終わりを迎えた。

彼の中では、最初から遠距離という選択肢は無かったのかもしれない。

はっきりと言葉でそう言われたわけでは無かったけど、ただ何となくそう感じた。

だとしたら…私の進路が決まった時点で彼の中では終わりが見えていた事になる。

最終的には振られた様な気がするけど、今となっては記憶も曖昧になっていて彼との最後の時に何を言われたのかよく思い出せないままだ。

私にとって初めての彼、ナオとの恋は私の中で少し切ない恋の思い出になった…。



あれ以来、ナオには会っていない。
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