君の本気に触れた時…
元彼を最悪の形で後輩に取られてしまった私が、今も社内で人々の噂や好奇の目に晒されることなく平穏に過ごせているのは、彼との付き合いがみんなには内緒だったから。

ただ単に奴の都合がいい女の一人にされていたのは腹がたつけど、だからこそ今の平和が保たれているのも事実で。

今となってはある意味…感謝している。


そんな最低な恋を最後に、あれから人を好きになった事がない。

少なくともこの2年は、先輩だけが私の心を潤してくれている。


今まで、付き合ってきた過去の人たちの顔を一人一人浮かべた。

ナオ…大学の時に付き合っていた同級生のタケル、コンパで出会った年下の辰くん…そして最後の陽介。

今まで付き合ってきた人は4人しかいない。

聡子が言うほど、年上が好きだと言うわけではなかったけど、今まで付き合ったのは年下か同級生ばかりで年上は一人もいなかった。

憧れの先輩が5歳も上だというのもあっていつの間にか年上好きというイメージがついてしまった。
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