君の本気に触れた時…
「聡子ちゃーん、理央ちゃーん」


もうすぐ約束の店に着くというとき、前方から私たちを呼ぶ声が聞こえた。

よく見ると、私たちの10M程前を歩く2人のサラリーマンがこっちを振り返っていた。

一人は大きく手を振り、もう一人は優しい笑顔を向けていた。


「西沢先輩、松本さんっ。」


二人に追いついた私たちは並んで店までの道を進んだ。

私の前を歩くのは、松本さんと聡子。

そして、私の隣には先輩がいた…。


「スーツじゃないんだね。」

「え…あ、はい。一度家に帰ってから出てきたので着替えてきました。」


なんだか…気合いを入れすぎたみたいで急に恥ずかしくなってきた。


「そうなんだ。会社の朝倉とはまた雰囲気が違うけど、似合ってて可愛いよ。」


ボンッ!と音がなりそうな勢いで顔が赤くなっていくのが分かった。
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