君の本気に触れた時…
別に見られからって困るわけでもないのに…何故か見られたくないと思ってしまった。

思わず目を逸らしたい衝動に駆られた時、私が逸らすよりも先に中城くんの方が先に目をそらした。

嫌な事を言われたわけでも無いのにひどく傷ついてる自分がいて。

何故そんな感情になるのか自分でもよく分からなかった。


「じゃあ行こうか」


ナビをセットし終えた先輩が、顔を上げこちらに笑顔を向けた。


「あ…はい。」

「どうしたの、何かあった?」

「え…」


表情に出したつもりはなかったのに。

その視線が、私から後ろの後部座席の窓の外に向けられた。
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