夢物語【完】
「ね、もうそろそろ時間なんだけど戻ってもいいかな?」
「「・・・っ?!」」
・・・・?
「涼ちゃんとナリくん、ラブラブじゃないですかぁ!ね、京ちゃん」
「………ちっ」
「ごめんね?ずっと尾行してたんだ」
語尾にハートでも付いちゃいそうな、漫画にしたらエヘッて言葉も付きそうな言い方で悟さんは笑顔で高成とあたしの間に顔を出した。
舌打ちが聞こえたのは気のせいやと思うことにした。
それよりも何がどうって、恥ずかしすぎる…!!
まさかのキスシーンもあったし、そのあと絶対顔緩みまくってたし、あたしから抱き着いたりしたし、なんせ何から何まで恥ずかしすぎる!!!
悟さん、ありえんです。
「チュッてするキスとか可愛かったしね~!ナリなんて鼻の下伸ばしきっちゃって」
「趣味わりぃ」
・・・高成に同感。
普通、尾行ってする?
暇にも程があるっていうか。
「どうせヒマだから付いてきたんだろ。てか、そのつもりだったんだろ」
そのつもり?!
高成は溜息吐いて、めんどくせえって顔してるけど、あたしとしては初めてのことで、まさか大人の悟さんが尾行なんかするはずないって思いたいあたしの気持ちは一体・・・。
「サラっぺがウキウキしながら“尾行しましょう!”って言い出したから悪いんだよ」
「悟さんだって乗ったんだから同罪ですよ!」
サラっぺって…まぁ、陽夏ちゃんが言い出しっぺならしょうがない。
悟さんが言い出したことならどうしようかって思ったけど陽夏ちゃんなら納得出来る。
乗ったのが悟さんってのも納得出来る。
残りはただ付いてきただけやろうし。
女の子ってこうゆうの好きそうやし、...尾行はないけど。
「「涼ちゃんごめんね?」」
悟さんと陽夏ちゃんの謝るタイミングが一緒で息が合うんやなって思ったけど、まさかのハモりで京平が怒ったよ。
悟さん思いっきり睨まれてるよ。
どこまで狭いんだよ、京平。
頭の中でいろんな事が巡りに巡って爆発しそう。
口に出さずに心の中でだけで言えた自分を誉めてあげたいと思った。
「涼ちゃん、怒ってる?」
目の前に陽夏ちゃんの顔があることに気付いて我に返った。
陽夏ちゃんの後ろでは悟さんが申し訳なさそうに謝ってる。
「え、あ、ううん!怒ってないよ。びっくりしたけど…」
ほんまは穴があったら入りたいくらいやけど、ほんの少しの余裕を見せたくて嘘付いた。
それは真っ赤になるあたしからバレるらしくて悟さんには可愛いねって頭を撫でられるし、京平には睨まれるハメになった。
そんな中、高成は笑ってて、もうなんでもいっか!と思わされてしまう。
高成が一緒なら、他の人に何を言われようが、高成が笑ってくれるなら同じようにあたしも笑顔になれる。
高成と一緒やから笑える。
「「・・・っ?!」」
・・・・?
「涼ちゃんとナリくん、ラブラブじゃないですかぁ!ね、京ちゃん」
「………ちっ」
「ごめんね?ずっと尾行してたんだ」
語尾にハートでも付いちゃいそうな、漫画にしたらエヘッて言葉も付きそうな言い方で悟さんは笑顔で高成とあたしの間に顔を出した。
舌打ちが聞こえたのは気のせいやと思うことにした。
それよりも何がどうって、恥ずかしすぎる…!!
まさかのキスシーンもあったし、そのあと絶対顔緩みまくってたし、あたしから抱き着いたりしたし、なんせ何から何まで恥ずかしすぎる!!!
悟さん、ありえんです。
「チュッてするキスとか可愛かったしね~!ナリなんて鼻の下伸ばしきっちゃって」
「趣味わりぃ」
・・・高成に同感。
普通、尾行ってする?
暇にも程があるっていうか。
「どうせヒマだから付いてきたんだろ。てか、そのつもりだったんだろ」
そのつもり?!
高成は溜息吐いて、めんどくせえって顔してるけど、あたしとしては初めてのことで、まさか大人の悟さんが尾行なんかするはずないって思いたいあたしの気持ちは一体・・・。
「サラっぺがウキウキしながら“尾行しましょう!”って言い出したから悪いんだよ」
「悟さんだって乗ったんだから同罪ですよ!」
サラっぺって…まぁ、陽夏ちゃんが言い出しっぺならしょうがない。
悟さんが言い出したことならどうしようかって思ったけど陽夏ちゃんなら納得出来る。
乗ったのが悟さんってのも納得出来る。
残りはただ付いてきただけやろうし。
女の子ってこうゆうの好きそうやし、...尾行はないけど。
「「涼ちゃんごめんね?」」
悟さんと陽夏ちゃんの謝るタイミングが一緒で息が合うんやなって思ったけど、まさかのハモりで京平が怒ったよ。
悟さん思いっきり睨まれてるよ。
どこまで狭いんだよ、京平。
頭の中でいろんな事が巡りに巡って爆発しそう。
口に出さずに心の中でだけで言えた自分を誉めてあげたいと思った。
「涼ちゃん、怒ってる?」
目の前に陽夏ちゃんの顔があることに気付いて我に返った。
陽夏ちゃんの後ろでは悟さんが申し訳なさそうに謝ってる。
「え、あ、ううん!怒ってないよ。びっくりしたけど…」
ほんまは穴があったら入りたいくらいやけど、ほんの少しの余裕を見せたくて嘘付いた。
それは真っ赤になるあたしからバレるらしくて悟さんには可愛いねって頭を撫でられるし、京平には睨まれるハメになった。
そんな中、高成は笑ってて、もうなんでもいっか!と思わされてしまう。
高成が一緒なら、他の人に何を言われようが、高成が笑ってくれるなら同じようにあたしも笑顔になれる。
高成と一緒やから笑える。