クールな同期と熱愛はじめ

『水浸しというほどでもないんですが』って言ってなかった?
十分水浸しじゃないか。

玄関で立ち尽くしていると、私のうしろで玄関のドアが開いた。


「どうでしょうか、宇佐美さん」


どうでしょうかって……。
すぐに言葉も返せない。


「あの、私はどうしたらいいんでしょうか」


こんな状態では、“快適”どころか住めないじゃないか。
心細さに足が震えてくる。


「数日あれば修理はできるそうなんです」


管理人さんはうしろに控えていた工事業者さんをいったん見てから、私に答えた。


「それまでの間は?」


どこで寝泊まりすればいいというのか。


「三階にひとつ空き部屋があるんです。工事が終わるまでの間、そこにいていただくわけにはいかないでしょうか。もちろん、お家賃はいただきません」

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