クールな同期と熱愛はじめ
胡桃の意図が私にはわからない。
間宮さんのことを男として見ているのか、それとも“ミッチー”の曲芸レベルで思っているのか。
そこに割り込むのも気が引けて、ひとりグリーンフィズを飲んでいると、奥からフランチェスコさんが出てきた。
彼を見て胡桃が「あれ? アジャンタさんは?」とカウンターを覗き込む。
「彼はもういないよ。代わりにフランチェスコをよろしく」
「フランチェスコです」
昨夜同様に美しい顔で微笑んだ。
「今夜はピザとかどう? 窯もいい具合にあったまってるんだ」
間宮さんに聞かれて、私たちはそれをお願いすることにした。
「それじゃ、フランチェスコ、よろしくぅ!」
オーバー気味に両手を振り上げ、間宮さんはウインク付きで彼に指示をした。
しばらくしてピザが焼き上がったところで、私のスマホが着信を知らせて軽快な音を響かせる。
マンションの管理人さんからだ。