クールな同期と熱愛はじめ

インテルノの部屋だったら、普通のシングルだって調度品は高級だろう。
それがスイートなのだ。
見るもの全てがキラキラしている。
いったい一泊いくらなんだろう。

カーテンの開け放たれた先には夜景が広がっていて、窓辺に駆け寄りたい気持ちを抑えることに必死になる。
それでも、テーブルに書類を置きながら、ついチラチラと見てしまった。


「見てきても大丈夫ですよ」


高梨さんがクスクスと笑う。
盗み見ていたことが、すっかりばれていたようだ。


「いえ、大丈夫です」


まだ仕事中。
気を引き締めて椅子に腰を下ろした。

クリアケースから高梨邸の設計図を取り出し、彼に向けて並べた。
まだ完成形ではないけれど、プラン設計の段階よりは具体的にしたつもりだ。


「確認したいこととおっしゃっていましたが、どのような点でしょうか」

「その前に、なにか飲みませんか?」

「あ、いえ、私は大丈夫です」

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